ずっと憧れていたパン屋開業の夢をかなえたい、けれど未経験だから何の知識もない。どこから始めていいか分からないという人は少なくありません。パン屋を開業するには修行が必要―未経験でパン屋開業は無理!そんなイメージが一般的ではないでしょうか。
結論から言うと未経験でも短期間でパン屋を開業することは可能です。効率的にパン屋開業に関するノウハウを学ぶことができるシステムを利用することで、開業までスムーズに進められます。
この記事では、未経験でパン屋を開業するために知っておくべき情報や必要な準備などの基本項目を紹介します。自信を持って夢を叶えるための第一歩を踏み出すために、ぜひ参考にしてください。
パン屋を開業するために知っておくべき基礎知識とは?
最近は個性豊かなパン屋が増えています。パン屋の開業を考え始めた時「あんなお店が持てたらいいな」と思っている目標のお店がすでにある人も多いでしょう。
その憧れをしっかり形にするためには、パン屋の開業に不可欠な情報を事前に知っておくことが大切です。
①パン屋の業務内容
パン屋の基本的な業務としては、「パンの製造」と「パンの販売」の2つに大別されます。
製造は材料の仕入れや生地の仕込み、成形、焼き上げ、袋詰めなどの工程があり、店の規模によって一人ですべて行う場合と各工程を分担する場合があります。店内にイートインスペースがあれば、パンと一緒に提供するドリンクやデザートの仕入れや製造といった業務も必要です。
販売は店内でのパンの陳列や補充、来店客の接客、レジ対応といった業務を行います。イートインスペースがあれば注文を受けた商品のサーブや片付け、食器の洗浄といった業務も行います。
これらの業務に加えて、仕入れ管理やメニュー開発、売上管理、在庫管理、集客、人事管理などもすることになります。開業するからには、経営状況を安定させて事業を継続しなければいけませんから、店の規模や経営状況によって適切な数のスタッフを確保しておくことも重要です。
②製パン技術の習得方法
未経験でパン屋の開業をめざす人にとって、もっとも気になる課題のひとつは製パン技術をどうやって身につけるかということです。プロとして自信を持ってお客様に商品を提供できるレベルの技術が必要です。
一般的に、安定した品質で商品を提供できる技術を身につけるまでには数年の修業期間が必要と言われています。テキストや実習で学ぶのを基本として、気温などの天候の変化を汲み取りながら生地をつくるなど経験値を上げていきながら、常に安定した品質のパンをつくれるようになるまでの期間です。
③パン屋の開業時に必要な資格
食品であるパンを取り扱う以上、開業するには衛生管理を中心とした関連資格の取得が必要です。
a: 食品衛生責任者
パン屋開業のためには必須となる資格の一つです。飲食店内で販売・提供される食品の衛生管理を行うための資格です。栄養士などの定められた資格を取得しているか、都道府県等が行う講習会に参加すれば取得できます。調理師免許を持っている場合には、この資格は免除されます。受講料として1万円程かかります。
b: 飲食店営業許可
パン屋でイートインスペースがある場合、サンドイッチなど調理が必要な商品を提供する場合に必要となります。保健所の人が店の図面をもとに立ち入り検査を行い、物件の構造や衛生管理の設備などについて審査し、問題なければ飲食店営業許可を得られます。申請してから取得までは半月程度かかりますので、開業に影響がないよう早めの申請が必要です。
c: 菓子製造業許可
これもパン屋の開業において必須となる許可の一つです。テイクアウト式の販売方法で、パンの製造と販売を行うだけであれば、この許可を取得すれば開業できます。厨房は工場という扱いになるため、間仕切りで密閉された空間になっていなければなりません。その他、手洗い場やドアの設置基準といった各要件をクリアすることで取得できます。
④パン屋のニーズ
もともと日本はコメ食の国ですが、食事の欧米化やライフスタイルの変化による個食化が進んだことにより、パン食を選ぶ人は年々増えてきています。食事の好みの分散化や外国人労働者の増加に合わせてパンの種類が多様化してきている上に、数年前からは外出自粛という状況が断続的に続いてきたことなども影響して、気軽に食べられるパンの人気は高まっています。
ただし、市場が広がっているから個人のパン屋の経営も順調にいくかというとそうとは限りません。すでに成功している既存のパン屋と競争していかなければなりません。
コンセプトやメニュー開発、商品品質の維持、収支計画などをきちんと管理していかなければ生き残れないと考えておいたほうがいいでしょう。
⑤パン屋の開業資金の相場
パン屋を開業するにあたって悩ましいことのひとつが開業資金です。未経験で何にどのくらい費用がかかるのか見当すらつかないという人も多いのではないでしょうか。
a.初期費用
パン屋の開業にかかる資金として、まず初期費用があります。
初期費用とは、パン屋を開業する場所となる物件に関する敷金・礼金・保証料といった物件関連費用、コンセプトに沿った内外装にかかる工事費用、厨房設備や空調設備・什器など設備や家具にかかる費用、パン製造に必要な材料の仕入れ費用、集客のための広告費用などを指します。
店の規模や立地によって異なるものの、初期費用の相場は一般的に2000~3000万円と言われています。駅ビルやショッピングモールといったテナントなのか路面店なのかによって物件にかかる費用はかなり上下しますし、郊外に出店する場合は駐車場スペースも考える必要があります。
初期費用を抑えるコツは、お金をかける項目の優先順位をきちんと決めておくことです。物件の築年数にこだわらない分内装でカバーする、再利用できる厨房設備や家具がある居抜き物件を探す、厨房設備や空調設備はリースを検討するなど、工夫できることはたくさんあります。
b.運転資金
そして、いざ開業すると毎月かかってくる運転資金も開業時から概算金額を把握しておく必要があります。運転資金とは、物件の家賃や共益費、パン製造にかかる材料の仕入れ費用や光熱費、スタッフを雇用した場合は人件費、集客のための広告宣伝費用、税金などを指します。
開業してすぐ軌道に乗るのが理想的ではありますが、基本的にはほぼ不可能です。予想していた客層と違っていた、客単価が思ったより安かったなど、いざ開業してみて初めて気づくことは多いですから、できるだけコストは抑えて開業しましょう。
運転資金も初期費用と同様に「どこにこだわってお金をかけるか」をはっきりさせておくのがベターです。原材料にこだわり仕入れ費用をしっかりかける代わりに家賃は抑える、軌道に乗るまでは最小限のスタッフで運営するといった工夫をしていきたいですね。
未経験でパン屋を開業するために必要な準備とは?
未経験でも思い切ってパン屋を開業すると決めたら、開業までにしっかり準備を整えていくことが大切です。開業までに必要な準備についてまとめました。
① 製パン基本技術の習得
パンを専門に取り扱う店を開業するにあたり、製パン技術を習得することは開業準備の中でも特に重要です。安定した品質の維持はもちろん、開業後にオリジナリティを出して集客の目玉のひとつとするには基本的な技術をしっかりマスターしておきたいものです。
安定した売上を確保するには、奇をてらう必要はありません。むしろ「いつ行っても美味しい」「あのお店のパンなら間違いない」とお客様に評価してもらい、リピーターになってもらうのがパン屋としての醍醐味ですから、開業前に基礎技術はしっかり身につけておきましょう。
②市場調査
前述したようにパン市場は年々広がってきており、多くのパン屋がすでに存在しています。後発として開業するわけですから、単純に人気店を真似てもうまくいきません。
また、集客のために品ぞろえを増やす、個性的な形のパンを開発するといった方法をとりたくなるものですが、仕入れが高くつく、製造に時間をかけた割に売れない、そんな状況になってしまうのは本末転倒です。
売れるパン屋になるために、事前準備として市場調査は必ず行いましょう。出店するエリアもしくはターゲットとするお客様のコア層をある程度絞り込んで調査することで、店のコンセプトやつくるパンの種類を決めていくことができます。
未経験からパン屋を開業する場合、「あらゆる人に食べてもらいたい」という思考に陥りがちなのですが、そうするとターゲット層がぼやけて印象に残らない店になる可能性が高いです。製パン技術や接客経験、開業資金等をカバーするためにも、市場調査によって何にどう時間やお金を割くかを整理しましょう。
③パン屋開業に関連する諸手続き
前述したように、パン屋の開業には不可欠な資格があります。取得しないまま開業すると違法営業となり、営業停止や罰金などの処分を受けることになりかねませんから、忘れないよう確実に取得しておくことが大切です。
また、個人事業主として開業するのであれば税務署に開業届を提出する必要があります。屋号を早めに決めて、利用できる控除をしっかり活用して確定申告ができるよう青色申告承認申請書もあわせて提出しておきましょう。
④開業にともなう広告宣伝
未経験で、しかも独力でパン屋を開業するとなると、ほぼ誰も知らないところから始めなければいけません。パン屋として売上を上げるには、出店エリアに住む人や通勤通学している人に店の存在を知ってもらい、来店してもらう必要があります。
最近は無料で拡散力があるSNSを使って広告宣伝をする方法が一般的になってきていますから、こまめに投稿を更新するなど一人でも多くの人の目に留まる工夫が不可欠です。
ターゲット層によっては折込チラシやポスティングが有効なケースもあるので、市場調査の結果を踏まえて効果的な広告宣伝を行いましょう。
未経験でもたった5日でパン屋になれる!リエゾンプロジェクトの概要
ここまで読み進めてきて「未経験でパン屋を開業するなんて何だか難しそう…」と思われた人もいるかもしれません。確かに未経験で店を開業するというのは簡単なことではありませんが、それは何もかも独力でやろうと考えるからです。
株式会社おかやま工房では、小規模ベーカリープロデュース事業の一環としてパン屋開業支援事業「リエゾンプロジェクト」を提供しています。リエゾンプロジェクトとは、10坪の小さな店からスタートして今や国内外に事業を展開するまでになった私たちの開業成功ノウハウをまとめ、「未経験者でも5日でパン屋になれる」をキャッチコピーとして展開しているプロジェクトです。
◎リエゾンプロジェクトの概要
・5日間でパン屋開業に関するノウハウの提供
・売れるパンの製造技術の指導
・立地調査や物件の間取り確認等の開業準備支援
・町の繁盛パン屋ネットワークによる経営塾や事例共有等の経営サポート
パン屋として成功するには、経験があるかないかよりも、基礎から学んでそれを実践していく意欲が何よりも大切なことです。「未経験だけどパン屋を開業したい!」という気持ちがあれば、参加していただくことで次のようなメリットを感じていただけるはずです。
①最新のパン業界の動きを知ることができる
飲食関連の業界は変化が早く、パン業界も例外ではありません。開業する上で市場調査は必須ですが、未経験者がマーケットの流れを独力で把握するのはかなり難しいことです。売れるパン屋になるために、最新の業界の動きはぜひ知っておきたいですね。
②5日間で製パン技術が習得できる
あるスキルを身につける時、使えるレベルに達するまでに1万時間前後の鍛錬が必要といういわゆる「1万時間の法則」がよく知られています。製パン技術についても、スキルの習得という意味では同じといえます。
ただし、重要なのは習得にかける時間の長さではなく、ポイントを押さえて効率的に学ぶこと。リエゾンプロジェクトでは、独自のマニュアルを使うことで売れるパンを焼く技術を5日間で習得いただくことができます。研修時には直営店で売れているパンのレシピも提供しますから、開業後すぐに活用できるのも特徴です。
③開業にかかる諸手続きのサポートを受けられる
パン屋を開業するまでにはさまざまな準備や手続きが必要です。未経験で準備や手続きを一人で行うのはかなり大変なことで、時間も労力もかかります。的確に、そして効率的に必要な諸手続きが進められるサポートが受けられるので、万全の体制で開業できます。
④自由度が高いパン屋経営ができる
パン屋を開業する場合、独立する方法とフランチャイズ契約を行う方法とがあります。
独立する方法は自分の思うように店づくりができる一方で、物件探しや仕入れルートの開拓・広告宣伝などをすべて自分でしなければいけません。
フランチャイズ契約はさまざまな開業サポートが受けられる反面、ロイヤリティの支払いやマニュアルの遵守など縛りが多いです。
リエゾンプロジェクトは、未経験者でもパン屋を短期間で開業できる支援を行うことが主な目的ですから、ロイヤリティは発生しません。オリジナル商品の開発は自由ですし、店名や営業時間・定休日の設定、内外装の仕様等もすべて自由。オーナーの意向をしっかり反映した店づくりが可能です。
⑤初期費用を抑えるノウハウを学べる
未経験でパン屋を開業する場合、いきなり大きな物件を借りてさまざまな設備を導入するという方法は避けたいものです。開業時の初期費用はなるべく抑えておいて、軌道に乗ってきたら少しずつ売場面積を広げたりパンの種類を増やしたりと事業拡大をめざすのがベターです。
リエゾンプロジェクトでは、独自に開発したミニ機材の提供や店のコンセプトに合わせた立地調査などのサポートを行い、物件や設備投資にかかる初期費用を抑えるノウハウを身につけていただくことができます。
まとめ
今回は未経験でパン屋を開業する際に知っておくべき情報や必要な準備について紹介しました。パン屋を開業するには業界の経験や知識があればもちろん有利ではありますが、たとえ未経験であっても適切なサポートを受けることで開業することは十分可能です。
パン屋を経営することは決して楽なことではありませんが、来店してくださるお客様と交流したり、新しいパンを開発するやりがいを感じたりとビジネスオーナーならではの充実した日々を過ごす経験は何物にも代えがたいでしょう。
リエゾンプロジェクトの受講者は1,000人を超え、未経験でもパン屋を開業したいという人が続々とご自身の夢を叶えておられます。パン屋の開業をめざす人ならどなたでもご参加いただけますので、気になるという人は下記リンクから詳細をご確認ください。
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